今話題の「君の名は。」の映画を観てきました。単刀直入に言うと、良い意味で期待を裏切られました。ただ、男女が入れ替わって、色々な出来事が起こる映画だろうと思ってましたが、驚愕の展開が待っており、涙なしでは観られない映画でした。もう一度観に行きたい!色々な伏線を回収したい!そう思える映画でした。また、映像も大変綺麗です。彗星や湖など、自然の美しさに目を奪われます。
そして、この映画のキーとなっている主題歌 RADWIMPSの「前前前世」。この歌に、この映画の全てが表現されていました。そこで、「前前前世」の歌詞の意味を書いていこうと思います。
あらすじ
まずはあらすじから。
とにかく展開が速いので、最初から最後まで飽きることなく見ることができます。
まず、いきなり三葉(女の子)と瀧(男の子)が入れ替わります。しかも、その後すぐに元に戻るので余計混乱します。さらに、不定期に入れ替わるので、今日はどっちだ?となります。ただ、 朝目が覚めたら入れ替わっているので、 混乱しつつも今日はどっちだ?という楽しみができます。笑 しかも、展開の早さ、コミカルな展開にどんどん引き込まれていきます。更に、「昨日は変だったよ。」などと言いつつ、それを受け入れてくれる友人達の寛容さにも感動します(笑)
三葉はカフェや映画館もないような山奥にある田舎町の糸守町に住む女子高生。そして、家は代々、宮水神社を守っており、妹と共に巫女をしています。 母親の二葉は病死してしまい、町長である父トシキは家を出ているので、祖母の一葉、小学生の妹の四葉と3人で暮らしています。田舎の生活に嫌気が差していて、東京での華やかな暮らしに憧れています。
瀧は東京の都心で父と2人で暮らす男子高校生。日々友人たちと楽しく過ごし、イタリアンレストランでアルバイトをしながら、バイト先の先輩に好意を抱いています。
性別も環境も全く違う2人が入れ替わってしまうので、最初はドタバタしていて、見ていて面白いです。最初はお互い、入れ替わっているのは夢だと思っていますが、周囲の反応や、お互いが残していた手掛かりから、お互いこれは現実で入れ替わっていると自覚します。
2人は、スマートフォンのメモを使用しながら、 入れ替わっている間のルールを決めました。そして、入れ替わっている間の様子を日記に書くことで、元に戻った時に困らないようにします。このルールも、体を触らない!などと書いてあって面白いです。そして、お互い入れ替わったことに混乱しつつも、その生活を満喫し始めます。
三葉は、自分のお金じゃないからと、パンケーキなどのスイーツを沢山食べたり、瀧が気になっていた先輩と仲良くなりデートの約束をしたり…瀧は、三葉の巫女の仕事などを馬鹿にする同級生に喧嘩を売ったり、友人と自家製カフェを作成したり。男女が入れ替わる物語では、男が女々しくなり、女が男らしくなるため、上手くいかないことがクローズアップされがちですが、「君の名は。」では、お互い入れ替わっている生活を楽しんでいるのが新鮮でした。また、お互いモテ始めたりして…。女子力が高い男子、かっこいい女子がモテるのは現代の風潮を現しているようで新鮮でした。
三葉の家では、組紐を作っているのですが、おばあちゃんが、「紐は人生を現している、捻れたり、絡み合ったり、切れたり…。」という言葉を教えてくれます。これが後々のキーワードになっていきます。また、授業で、「黄昏時は、 昔、暗くなってきて、相手が見えにくくなる時間であるため、「彼は誰時」と言われていたのが語源になっている。」というようなことが教えられます。これも後々のキーワードになります。
彗星が観測された日から、今まで起きていた入れ替わりが起きなくなります。三葉が瀧の携帯に入れていた三葉の電話番号に、瀧が電話をかけても繋がりません。そこで、瀧は三葉に会いに行くことにします。
ここから感動のラストに繋がっていきます。
RADWIMPSの「前前前世」の解釈
以下が、主題歌 RADWIMPSの「前前前世」の解釈になります。
※歌詞はRADWIMPS「前前前世」から引用しています。
やっと眼を覚ましたかい
この物語の大切な部分。2人は目を覚ましたら入れ替わっています。
それなのになぜ眼も合わせやしないんだい?
でも、2人とも遠い場所にいるから、会うことは出来ない。目を合わせることも出来ない。
「遅いよ」と怒る君 これでもやれるだけ飛ばしてきたんだよ
そう、瀧が三葉に会いに来たのはすごく遅かった。瀧と三葉には、時間のズレがあったから。2人の入れ替わりが起きている期間に、三葉が瀧に会いに行ったのに、瀧にとっては知り合う前だったので、気づくことが出来なかった。
心が身体を追い越してきたんだよ
心が身体を追い越して、2人は「彼は誰時」に会うことが出来た。
君の髪や瞳だけで胸が痛いよ
同じ時を吸いこんで離したくないよ
ずっとずっと探していて、やっと会えた君。やっと同じ時を過ごすことが出来た。ずっと一緒にいたかったけど、彼は誰時が終わるとまた離れ離れになってしまう。
遥か昔から知るその声に生まれてはじめて何を言えばいい?
ずっと誰かを探しているような気がしていたけど、誰だか分からず、朝起きたら泣いているような気がしていたという描写があるように、遥か昔から知っていた。ずっと探していた君に、ようやく会うことができた。
君の前前前世から僕は君を探しはじめたよ
そのぶきっちょな笑い方をめがけてやってきたんだよ
おばあちゃんやお母さんも昔誰かと入れ替わっていたという描写がある。ずっと昔から、2人は出会う運命だった。彗星の墜落から町のみんなを救うために。
君が全然全部なくなってチリヂリになったってもう迷わないまた1から探しはじめるさ
むしろ0からまた宇宙をはじめてみようか
入れ替わりはなくなってしまったし、三葉は一度死んでしまっている。それに、薄れていく入れ替わっていたときの記憶。それでも、瀧は入れ替わっていた時の記憶を頼りに、三葉と再度入れ替わり、彼は誰時に初めて会うことが出来た。
どっから話すかな君が眠っていた間のストーリー
三葉が死んでしまっている間のストーリー。
何億 何光年分の物語を語りにきたんだよ
時間はかかったけど、瀧は三葉に会いに来た。
けどいざその姿この眼に映すと
2人は、彼は誰時に会うことが出来た。忘れないようにお互いの名前を手の平に書こうと言う瀧。そして、瀧が三葉の手の平に書いた文字は、「すきだ。」。
君も知らぬ君とジャレて戯れたいよ
君の消えぬ痛みまで愛してみたいよ
銀河何個分かの果てに出逢えたその手を壊さずにどう握ったならいい?
時を超えて出会えた2人。本当なら、手を離すことなくずっと一緒にいたかった。
君の前前前世から僕は君を探しはじめたよ
その騒がしい声と涙をめがけやってきたんだよ
そんな革命前夜の僕らを誰が止めるというんだろう
革命前夜。彗星の落下からみんなを救うのは、歴史を変える行動で、革命のような出来事。三葉を救うために、瀧は一生懸命作戦を実行する。みんなに止められても、最後まで諦めずに。
もう迷わない 君のハートに旗を立てるよ
君は僕から諦め方を 奪い取ったの
諦めることなんて出来なかった。三葉を救うために。
前前前世から僕は君を探しはじめたよ
そのぶきっちょな笑い方をめがけてやってきたんだよ
君が全然全部なくなってチリヂリになったってもう迷わない
また1から探し始めるさ何光年でもこの歌を口ずさみながら
時が経ち、徐々に薄れてしまう記憶。入れ替わっていたことを忘れてしまっても、誰かを探しているという感覚はずっと残っている。三葉が言っていた私達は会ったら分かる…その言葉を証明するように、電車がすれ違った瞬間、2人はずっと探していた人だと直感的に気付く。
RADWIMPSの「前前前世」。野田洋次郎さんが、映画にどっぷり浸かって描いたと言われていた通り、映画が見事に表現されていました。何度も繰り返し聞いて感動に浸ってしまいます。人によって様々な解釈があると思うので、ここはこう思うよ!というご意見があれば、コメントで教えていただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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