OLになりたいと考える看護師さんは多いのではないでしょうか?
そんな時に、看護師さんが転職しやすいのは治験の業界。
私は治験コーディネーターとして働いていましたが、よく何をする仕事?と聞かれました。
そこで、転職を考えている看護師さんのために何をする仕事なのか、メリット・デメリットは何か詳しくお伝えします。
簡単に言うと?
治験コーディネーターは治験がスムーズに行えるように、色々な調整をするお仕事です。
こう言っても分かりづらいですよね。
私もいまいち分かりませんでした。
ここから詳しく説明していきます。
働く場所は?
基本的にクリニックや病院などの医療機関でお仕事をします。
そして、たまに(状況によるが、週一程度)会社に戻ってデスクワークをします。
デスクワークが結構ある!
デスクワークが看護師より多くなります。
デスクワークでは、治験に必要な資材(被験者さんに渡すもの(次回来院案内や、スケジュール表、薬袋など))を作ります。
また、報告書や請求書を作成したりもします。意外と作るものが多く、これに時間がかかります。
治験コーディネーターの仕事内容
大まかにこのような流れになります。
治験が始まる前
・治験を始める前に、被験者対応をどのようにしたらスムーズに行えるか医療機関と話し合う
・どのような治験をするのか製薬会社が医療機関に説明する場を設ける
・その場でどのように被験者対応を行うのか説明する
・治験で使う資材(来院案内や検査キットなど)を準備する
など
治験が始まった後
・患者さんにどのような治験を行うか説明し、同意をもらう
・患者さんがどのような日程なら来院できるかスケジュール調整する
・患者さんの対応をスムーズにできるように調整する
・問診・検査の案内・記録物の記載
など
もちろん、治験コーディネーターは医師や看護師として働いている訳ではないので、医療行為はできません。
そこで、同意取得や問診、記録物の記載などで医学的な内容や、医学的な判断が必要なものは医師や看護師にお願いしてやってもらいます。
また、採血やバイタルサインの測定などの医療行為も出来ないので、医師や看護師にやってもらいます。
そこで、看護師さんならもどかしいと感じるかもしれません。
さらに、どの検査は製薬メーカーが負担するかなど、費用面の説明も受付さんにしたり、請求書の作成もしたりします。
そして、製薬メーカーの方と連絡を取り、治験を実施していて分からない点があれば質問したり、正確に治験が行われているかというのを定期的に確認してもらったりもします。
新しい治験の案件が来たら、先生に紹介もします。
私が感じたのは、治験コーディネーターは何でも屋さん。
事務もするし、営業もするし、経理もする。
もちろん、広く浅くという感じなので、それぞれを専門でされてる方にはかないませんが、どれも幅広くこなさなければなりません。
そして、コミュニーケーション能力が本当に大切です。
医療機関の方、製薬メーカーの方と上手にコミュニーケーションを取らなければなりません。
これは、良好な関係を築くというのはもちろん、色々なお願い事をしたり、時にはあまり良くないことも上手に伝えるという能力が必要になります。
転職する方法は?
治験コーディネーターに転職するなら、マイナビ看護師がおすすめです。
私もマイナビ看護師で治験コーディネーターに転職したんですが、治験コーディネーターの求人を多く扱っていました。
治験コーディネーターは企業になるので、しっかり面接対策をしないと受かりにくいのですが、マイナビ看護師は面接対策もばっちりしてくれるので、受かりやすくなると思います^^
興味があるなら相談してみると、治験コーディネーターについて詳しく教えてくれます。
ここから、私が考える治験コーディネーターのメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
新薬の開発に携われる
こんなお薬できるのか!これが使えるようになったら患者さんにメリットが大きい!というような新しいお薬の開発に携われることも。
また、薬が承認され、実際に使われるようになると喜びが大きいです。
体力的に楽
看護師は、基本的に1日中立ちっぱなし。体位変換などの力仕事もする。それは疲れますよね。
でも、治験コーディネーターは被験者対応の時は基本的に立っていますが、その他の時間は座っているし、基本的に力仕事もありません。
看護師の時より体力的に楽になります。
看護師の頃は立ち飲み居酒屋なんて考えられませんでしたが、全然行けるというくらい身体的な疲れは少なかったです。笑
日勤だけになる
基本的に日勤だけの勤務になります。
看護師さんからすると、夜勤がないというのはメリットではないでしょうか。
私はこれで心身共にかなり楽になりました。
基本的に土日休み
クリニックが土曜日もやっている場合、土曜日に出勤することもありますが、基本的に土日休みになります。
友人などと休みを合わせやすいというのはメリットです。
人間関係が楽になることが多い
治験コーディネーターは高いコミュニーケーション能力が求められると言いましたが、それは、会社の人がコミュニーケーション能力が高いということ。
そこで、会社の人は優しく、コミュニーケーションを取りやすい人が多いです。
また、実際には医療機関で働くことが多いですが、医療機関の方からすると治験コーディネーターは外部の人間なので、基本的には優しくしてくれます。(もちろん例外もあります。)
そこで、病棟やクリニックの狭い人間関係に疲れたという方にもおすすめです。
また、基本的には1人で医療機関で治験の業務をするので、1人が楽という方にもおすすめだと思います。
デメリット
患者さんのためではなく、治験のために仕事をしなければならない
患者さんには別の治療がベストでも、治験に参加してもらい、そのお薬を使ってもらうことも。
もちろん、そのお薬が承認されれば多くの患者さんのメリットになるというのは頭では分かっているのですが、もどかしい気持ちになることがあります。
対患者さんではなく対お客さんになってしまう
看護師として働いていた頃は対患者さんとして接していて、患者さんも看護師として信頼してくれていたと思います。
でも、治験コーディネーターになると被験者さんは治験に参加してくれている人。
対患者さんではなく、対お客さんという感じになってしまうので、看護師さんならもどかしいかもしれません。
通勤時間が長い場合が多い
治験コーディネーターは様々な医療機関に出入りします。
時には結構遠くの医療機関に行かなればいけないことも。
通勤時間1時間半は当たり前になってしまいます。
もちろん、自宅から近い医療機関で働いてる治験コーディネーターもいるので、ケースバイケースです。
プライベートの予定を立てにくい
こちらもケースバイケースです。
病院の治験担当になり、土日祝日が休みなら、基本的に土日祝休みになります。
でも、クリニックなどで土曜日が開いているところだと、予定を立てていても直前に出勤になってしまうことも。
また、土曜日出勤した分平日休めるのですが、それも直前まで休めるかどうか分からなかったりします。
育児をしながら働くのは実際は難しい
両親が近くに住んでいる、夫が融通が利く仕事をしている。。。
このような状況なら、育児をしながらでも働けます。
時短勤務はできますが、定時では帰れないことも多いです。
また、子供が熱を出しても、代わりに来てもらえるような人材的な余裕がないことが多いです。
そこで、子供が熱を出した時は両親や夫に子供の面倒を見てもらえる、病児保育に預けたら、両親や夫が早めの時間に対応してくれるというような環境でないと育児をしながら働くのは少し難しいです。
ただ、治験をたくさんしていて、多くの治験コーディネーターが常駐している施設に配属してもらえば、休まないといけない時はお休みをもらえたり、時短勤務の時間内で帰るいうことが可能な場合もあります。
お給料が下がる
病棟で看護師をしていた頃は、夜勤手当や看護師の資格手当がもらえるので、お給料は高めなことが多いと思います。
治験コーディネーターは日勤のみで看護師として働くわけではなくなるので、お給料は下がる場合が多いです。
転勤や長期出張の可能性がある
全国に支社がある会社では、転勤の可能性があります。
入職してすぐに転勤になることも。入職前にある程度の覚悟は必要です。
医療行為が行えない
看護師として働くわけではないので、採血などの医療行為は行えません。
腕が衰えてしまわないか心配になります。
いつも社用携帯を持っていなければならない
患者さんから何かあったら電話がかかってきたりするので、常に社用携帯を持ち歩かないといけません。
休みの日も。
ただ、実際はほとんど電話はかかってきません。
でも、最初は社用携帯を持ち歩かないといけない、休みの日も確認しないといけないというのは結構なストレスでした。
そして、休みの日でもメールのチェックが必要になります。。。
以上がメリット・デメリットです。
まとめ
治験コーディネーターを数年して、やはり看護師に戻りたいと看護師に戻る人も結構います。
治験コーディネーターをしていて思うことは、向き不向きがあるということ。
積極的にガツガツ仕事をしたい!というキャリアウーマンタイプに向いていると感じます。そして、何よりコミュニーケーション能力が大切です。
私は病棟の狭い人間関係が苦手だったので、ある程度距離を保ちつつ仕事をこなせる治験コーディネーターはやりやすいと感じていました。
体力的にも楽になったし、新薬の開発に携われるのはやっぱり楽しかったです。
でも、看護師として患者さんに接することができて、純粋に患者さんのことを思って働くことができていた看護師の方がやりがいを感じていたし、戻りたくなることも多かったです。
メリット・デメリットがあるので、よく考えてできるだけ悔いのない選択をしてくださいね^^
最後までお読みいただきありがとうございました。
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